TAKE OFF

スローガン

My "Take off"

何か変えるためには積極的にチャレンジしていくことが大事だと、最近身に染みて実感しています。常に色んなことにアンテナをはって、直感で何かを感じた時には、チャンスだ!と思ってチャレンジしていくことを続けていきたいです。

  • 出身学科

    コンピュータ科学科

  • 部署

    AVソフト技術部 ソフト2課

  • 入社年次

    2019年入社

「拾う力、やり切る力」を磨いて、
0から1を生むものづくりに挑戦していきたい

学生時代、船井電機との出会い

小さい頃からパソコンを触るのが好きで、「もっと技術的にコンピュータのことを知りたい、自分でIT系のサービスをつくったりもしてみたい」という思いから、大学はコンピュータ科のあるところを選びました。ただ、実際に入ってみると予想以上にハード寄りで、電子工学の理論的なことを学ぶ授業が多く、後から「自分はソフトのほうにより興味があったんだな」と気づいた私は、ついていくので必死でした(笑)。

大学での学びで一番印象に残っているのは、ゼミの卒業研究ですね。周りの同級生たちが基礎理論寄りな研究をしている中で、私は「人を楽しませるようなサービスを設計してみたい!」という思いが強くて、コンセプトを工夫した、梅田駅周辺のナビゲーションシステムを作ってみたんです。


ふつう、ナビゲーションは「いかに早く、安く、効率よくたどり着けるか」というルートを導き出すものが多いですが、私はもっと数値では測りきれない、人の“ワクワク”に寄り添ったナビがあってもいいんじゃいかと思って。「この道を行けばきっと楽しい気持ちになれるよ!」「こっちの道へ行くといい匂いが漂ってくるよ!」といった、寄り道のための情報を提案するナビのシステムの構築に挑戦しました。

今思い返しても、プログラムの精度はまだまだ未熟なものでしたが、ゼミの先生には「橋本さんは技術のことだけじゃなく、それを使う人のことをしっかりと考えられているね」と評価していただけて、とても嬉しかったですね。

就活では、「目に見えるサービス、生活に身近な製品」を扱う仕事がしたいなと思って、電機メーカーをメインの志望業界のひとつに見据えていました。その中で船井電機は、テレビのシェア海外にも製造拠点を持っていたり、北米での液晶テレビ市場でも高いシェアを獲得していたりと、その事業のグローバルさに惹かれて、説明会に参加しました。

決め手になったのは、なんと言っても就活で出会った社員さんの人柄のよさです。電機メーカーの人って、イメージ的にお堅いタイプの人が多いかなと思っていたのですが、船井電機の皆さんはすごく話しやすい方々ばかりで、「こんな人たちとだったら、毎日気持ちよく仕事ができそうだな」と感じられたのが、会社選択の後押しになりました。

いまの仕事、日々のやりがい

AVソフト技術部という部署に在籍していて、お客様にとってより便利で、より使いやすいものになるよう、製品のソフトウェアの仕様を考える仕事をしています。その中でも私は、主力商品である液晶テレビのソフトフェアの仕様を担当する課にいて、「メニュー画面をどうデザインしたら操作しやすいか」とか、「こういう機能は必要で、こういう機能はいらないね」などといったことを検討して、仕様書に落とし込んでいく業務に励んでいます。

ものすごく表立って目立つ仕事ではないですが、製品の使い勝手に大きく関わってくる部分なので、責任の大きさをひしと感じています。私は個人的にシンプルな操作性の家電が好きで、最近のテレビは多機能すぎて使いこなせないなあと思ったりしていたのですが、実際につくり手に回って、たくさんのお客様の声を聞いてみると「この機能があることで、ものすごく助かっている人たちがいる」「これがなくなって、困っている人たちがいるんだ」といった発見がいくつもありました。

独りよがりに「こうしたほうがシンプルできっと便利だから」と仕様を考えていくと、意図せずとも「使いにくい、使えない人たち」が生まれてしまう。この「独りよがりにならない」ということは、本当に難しいなと感じています。多くのさまざまな属性の人たちが利用する製品のUIを考えることの奥深さ、そこに必要な配慮を、今まさに業務を通して学んでいるところです。

まだまだ経験が浅く技術も未熟ですが、この前、私が仕様の一部を担当した製品について「従来の製品でよく寄せられていた〇〇についてのクレームがかなり減った」という報告が上がってきたんです。いろいろと要因はあると思いますが、それは、私の仕事が寄与しているんだろうなと手応えを感じられるものでした。自分のやったことが、ちゃんとお客様の便利さに繋がっているんだと実感できて、とても嬉しかったですね。

働く環境、感じる社風

ほかの会社に勤めたことがないので比較はできないのですが、すごく自由で大らかな社風だな、と感じています。縛りがきついなと感じるようなルールはほとんどなくて、のびのびと働ける環境だと思いますね。

就活の面接でも感じた通り、上司や先輩社員は人当たりがよく気さくで、相談しやすい方々ばかりです。大学で勉強したことが仕事ではほとんど生かせなくて、入社した直後は戸惑うことも多かったのですが、わからないことを聞くといつでも丁寧に教えてくださるので、とても安心感がありました。

一方で、ルールや制度に対して「これはどうしたらいいんだろう?」と迷うことや、「もっとこういう仕組みがあったらよさそうだな」と感じることも時折あります。でもそれも、「これから自分たちで率先して作っていける余地がある」ということだと、ポジティブに捉えられています。

最近は「会社がより働きやすく、より成果を出せる環境にしていくには、どうしたらいいか?」ということを、若手社員が集まってディスカッションし、社長や役員に提案していくプロジェクトも立ち上がっています。

働く上で問題がまったくない……というわけでは決してないですが、今は会社も積極的に「その問題を解決していこう、そのために若い社員の声を聞いていこう」という機会を作ってくれているように感じます。私もどんどんそこに参加して、自分も、そしてこれから入ってくる後輩にとっても、より働きやすい職場になるよう意見を出していきたいです。

目指す未来

もっと商品の大元の企画を考えるような仕事にチャレンジしていきたいです。思えば、卒業研究をしている時も「どういう人たちに向けて、どういうものをつくったら、喜ばれるだろうか?」と考えている時間が一番楽しかったんですよね。仕様と向き合う時も「それを使う人」のことを思って取り組んでいますが、もっと人に近いところで、0から1を発想するようなものづくりをしたい……という気持ちが少しずつ膨らんできました。

ただ、ものづくりの上流の企画に携わるということは、今よりもっとさまざまな多くの情報や要件を加味して、より複雑な状況下で適切な判断ができるようにならなくてはいけない、ということも理解しています。

そういった視野の広さを養うために、これからは積極的に「ボール拾い」をしていこうと思っています。時には誰も拾いたがらないボールや、まったく興味のないボールでも、積極的に「やります!」と引き受けてみる。自分の得意なことばかりに固執しないで、できること、知っていることの幅をどんどん広げていきたいです。

それともう一つ、「やり切る力」を伸ばすことも、個人的な今後のテーマにしていきたいと思っています。私、発想を広げるのは得意なのですが、思いついたことを最後まで実装するところに、少し苦手意識を感じていて。

中途半端に投げ出さずに、ちゃんと作り切る。自分の実力では実装しきれなかったら、誰かに任せられるように、しっかりと説明できるようにする。そうやって「やり切った」と思える仕事を、これから一つずつ丁寧に積み重ねていきたいですね。やり切った先に次の成長機会が待っていると思うので、怯まずに手を挙げて、いろんなことにチャレンジしていきたいです!

2022年3月時点